文金高島田の純日本の結婚式

文金高島田 日本式の結婚

彼の家から結納品を届けに来た。年の離れた義理の兄と着物を着た義理の姉が来たのだ。彼らは深々と頭を下げた。結納金も添えられた。私達家族は「謹んでお受けします。」と深々とお礼のお辞儀をした。

昔からの平均的な結婚式を挙げることとなった。👰結婚式もハネムーン🛩も全て彼の家で決められた。私は、昔からの分金高島田で式を挙げることになったのだ。白の角隠し、真っ白な着物。これらも全て私の好みより彼の家の義理のお姉さんの好みだった。お母さんは若い頃はしゃきしゃきとした方だったかもしれないが、もう年を取られていて、決してこうしたことに口出しをする人ではなかった。

実は私は新しい家庭の始まりに、三つ揃えの家具を買いたかったのだ。こういうデザインのが良いわ、こんな色が欲しいなんて、時間があればデパートへ見に行ったりして好みの箪笥があったのだ。でも、それはできなかった。彼の家では、家具はここの店で買うのよと、もう決まっていたのだ。式の前にそのお店に連れて行かれた。沢山の家具が置かれていたが、残念ながら、この家具屋さんには自分の好みの箪笥はなかったのだ。

彼は、私がこの店には私の好みのがないということを察したのか、「お姉さんの顔を立ててよ。」と何回も言われたのだ。「誰の家庭なの?」と思ったけれど仕方なかった。私は引き出しの底が一枚板になった箪笥が欲しいかった。それだけは譲りたくなかった。閉めた時に他の引き出しが空気で少し出る位のものが良いと言われてるのでそんな箪笥が欲しかった。

「見た目が体裁良ければ良いんだよ」と彼は言った。彼は選り好みの激しい人ではなかったから、そこはそれで彼の良いところでもあると思っていたのだが。もちろん、若い頃だから素敵なデザインのものが欲しかったのはあたりまえだ。結局、好みの箪笥ではないけれどその中でもまあまあのものを買うことになった。🌹自分達の結婚なのに、あれもこれも義姉の思う通りだった。

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