乳がんのセカンドオピニオン(2)

癌研の岩瀬先生へ、生体検査の結果とH医師からの紹介状を持って行った。結果は、H医師と同じ1.5㎝の浸潤ガン1期だった。「先生、私は温存手術でなるべく小さく切って欲しいのです。国立病院のH医師は、3㎝☨3㎝+1.5㎝の7.5㎝に切ると言われました。乳首も切るみたいです。それでは、全摘出と同じようなものですよね。」すると、岩瀬先生は、「私達の考え方では、国際的には1㎝+1㎝㎝+1.5㎝の3.5㎝の温存手術となります。」と、言われたのだ。ワッ~良かった!「先生、私も癌研でお願い致します。」と言ったところ、「今、混んでいて待っている患者さんが沢山います。3か月は待たないとなりませんよ。それだけ待つのは精神的に苦しいでしょう?」と、言われたのだ。

そして、「お住まいがこちらなら、OO大学病院のK先生、OO大学病院のF先生、T病院のOO先生。こちらの先生達とは、私達と同じ考えですから。」と。そして、「医者というものは、自分が診ている患者は自分で診たいものなんですよ。」と続けた。これって、H医師の所へ戻れと言うのか。

何だ!それなら、セカンドオピニオンが大事だなんて初めから信じなければ良かったと、初めて来た電車の乗り継ぎに戸惑いながら、この病院からの帰り道をトボトボと考えながら歩いた。どうしたら一番、良いのかな~と。

岩瀬先生は、H医師へ手紙を書いて下さった。「私達の温存手術の標準は、1㎝四方ですよ」と。これをH医師へ届けた。H医師はこの手紙を見てどう思われたのだろうか。3㎝を1㎝にしてもらえるのだろうか。「岩瀬先生は乳がんで有名な先生ですよ。」とH医師は呟いた。この手紙を読んだ後もH医師は7.5㎝と変わらない返事だった。

私は、H医師にすまないと思った。でも7.5㎝はとても受け入れられないサイズだった。数日後、私はH医師へ謝罪の手紙とお菓子を添えてお詫びに行った。

癌研へ持って行った詳細の資料を持って帰り、私は岩瀬先生からお勧めのOO大学病院のK先生を尋ねた。

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