一日の始まり

モーニングカフェは私にとって一日の始まりだ。一人暮らしの私には生活のリズムの中にもう入っている。コロナ禍であまり外出を控えていても、モーニングカフェにはよく行っていた。カフェは色々特徴があって、今日はここ、明日はあそこというような感じで毎日異なることが多い。

Uさんから早速、早朝に電話があった。「テラコさん、今何してるの?モーニングに行かない?」と言うのだ。私は彼女からの誘いを断ったことがない。「いいよ~、行こうか~、どこにする?」「今日は、Mにする?」「うん、わかった!今から用意すると8時かな。あそこの藤の花の下ね~」

今まで長くこの公園を通って来たが、池があることを知らなかった。道を通り過ぎるだけでは見落としてしまう所にあるのだ。Uさんが、藤の花の下から池へ歩いて行ったのだ。

ヘエ~池があるんだ!よ~く見ると鯉らしき魚が泳いでいる。木々が茂っている中で陽が当たっている場所があり、何と亀が池から小高い丘に登っているのだ。ワッ~、亀だ!と思わず声をあげた。

彼女は半年前位に茶色の三毛猫を近所のペット屋さんで買ったのだ。23万円したらしい。捨てられた猫ちゃんやワンちゃん達が沢山保護されているのだから、そういう保護猫、保護犬から自分に合った猫ちゃん、ワンちゃんを探したら良いのにと私は密かに思ったが、彼女は欲しいと思ったらパァッ~と買っちゃう人なのだ。何とも気っぷが良いというか。これがUさんなのだ。

この猫ちゃんが大変なお転婆で彼女の悩みの種になった。彼女はこの猫に毎日散歩をさせたいと言うのだ。当然、モーニングカフェへも連れて来る。猫のキャリーケースをスチールでできた押し車に乗せて散歩をするのだ。お店に着くと、中へ入れても「良いですよ!」と言われる場合と、「だめですよ!」と言われる場合がある。場合によっては隠しながらテーブルの下に置いておくこともある。時々、ニャーンなんて声を出すので彼女も私もはらはらしている。店員さんに気付かれないようにこっそりやっているからだ。

私は猫を飼ったことがない。犬は小さい頃から4匹飼った。犬は毎日散歩に連れて行かなければならないが、猫を散歩をさせるというのをあまり聞いたことがない。「猫も外の空気を吸いたいのよ、家の中だけじゃ可哀想でしょう。だから私は散歩をさせるの。」と言って彼女はリードをつけて公園で歩かせているのだ。

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