乳がんの遺伝子検査

6月14日。FISHと呼ばれる検査の結果を聞きに行く日だった。結果はプラスなの?マイナスなの?神様、どうぞお守り下さい、と心の中で祈った。私の番号が診察室に表示されても、なかなか名前を呼ばれない。何か難しい結果なのかな?などと要らぬことを考えたりした。ホッ、やっと呼ばれた。手術の臨床結果でHer 2が2+との結果だったため遺伝子検査に5月31日出したのだった。HER 2がプラスということは、ガン細胞の表面にタンパクがたくさん存在しているということなのだろう。

結果は、シグナル比 1.2,  判定 増幅なし,HER 2 平均コピー数 1.6というものだった。この結果が陽性ならば、タキサン系の抗がん剤が効くらしい。13年前に1年間位行ったトラスツズマグ(ハーセプチン)と新しくエムタンシンTDM1の組み合わせを勧められるのかな。これって、私はトリプルネガティブっていうこと?

さんざん非浸潤ガン、O期ですと数か月に渡って医師から言われてきたのに、な~んだ、浸潤ガンになっていたじゃない。検査前は2㎝の乳管内の影が手術後には2.4㎝になっていた。生検後、すぐに手術していたら、この4㎜の差はなかったのではないか。ちょうど4㎜増えている。それにしても手術を長く待たされたことが悔しい。約5か月もだ。なぜって、せっかく早期のO期に頑張って見つけたのだから

そもそも、昨年12月に行ったこの病院でのマンモグラフィーは異常なしだった。次の予約は1年後の12月に来て下さいというものだったのだ。プンプン!だ。年1回のマンモグラフィーは国際的なガイダンスのようで、医師は最低限それはやらなければならないのだろう。というか、それをやってさえおけば、ちゃんとガイダンスに沿ってやっていますよということになるのかもしれない。超音波検査は、2次的なもののようで、どうもこの超音波検査は、乳房の中の状態が見え過ぎて、忙しい医師にとっては、あ~、あ~、仕事が増えるよな!と、いうことなんじゃないかなと感じたりしている。

私は、このマンモグラフィーだけでは納得がいかなかったので、「先生、私はマンモグラフィーでは、今までガンは出たことがないので超音波検査をやって欲しいのですが」と控えめだったが一応言ったにもかかわらず、「エッ~、」と顔の表情が変わり椅子の背もたれに大きく身体を揺らした。私はこの時の表情を見逃さなかった。超音波検査をやった方が良いのは十分わかっているんだけどねという表情だった。「普段からご自分で触診をしておかしいなと思ったら来て下さい。僕たちではわからないので 」とこの医師はやんわりと言葉をまとめた。あ~、やりたくないのだなと感じられた。そして、やってくれなかったのだ。

はっきり言ってこれでは信頼を感じられない。医師で一番大切なのことは、この信頼感が持てるかどうかである。でも、以前私が信頼していた担当医師は大分前に遠方の病院へ行かれてしまった。色々総合的に判断して、病院での過去の自分のデーターがしっかりあるこの病院を選ぶこととした。また、以前から、この病院はチーム医療がしっかりしているように感じられた。医師が一人ですべて行うものではないからな~。この後、たまたま、数日後に地域の定期健診に乳房検診が入っていたので、あわてて健診前日に電話をし、マンモグラフィー検査から超音波検査へ変更してもらったのだった。もし、この時の自分の機転が利いていなかったら、私の乳がんは1年後に発見されていたことになる。私は必死になることが大事だと思い知らされた。なぜなら、自分の身体は自分で守らなければならないからだ。

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