淡い思い出

三つ編みは慣れてきた。👩4年生の時には髪の長さが胸のあたりまであった。ちょくちょく毛先は切っていた。雨の日は湿気からか髪が膨らんでしまう。ある日、E子ちゃんがこんなことを言っていた。「天然パーマの子ってみな頭が良いよね。」と言うのだ。私はその当時標準的な成績だったが、その言葉をE子ちゃんが言うたびに内心ちょっぴり嬉しかった。E子ちゃんは、クラスで一番勉強、スポーツができる男の子W君を好きだったのだ。W君は天然パーマだった。でも、髪はいつも短かったから、私は彼が天然パーマだということを意識したことはなかった。多分、E子ちゃんは、W君が好きだったから細かく気になっていたのだろう。

当時、W君は先生からも一目置かれていて、学年の中でも1番できる子だったかもしれない。この子は性格も良い子だったから先生の前で良い子を演じるようなこともなかったと思う。勉強のできる子が良い子とは限らない。私の記憶では、勉強ができる子👨の中に意地悪をしたりいじめをしていた子達がいたように思う。親から勉強しなさい、勉強しなさい!というプレッシャーを感じていたからだったのか。良い子でなければならなかったのか。そのはけ口から影でいじめをするようになっていたのだろうか。

E子ちゃんとW君のことは小学校時代の淡い思い出だ。このW君のことは、M子ちゃんも好きだった。M子ちゃんは、小学校時代だけでなく、やがて中学校時代も一途に好きだったようだった。W君は決して顔もスタイルも良くはなかった。ただ、一生懸命勉強をしたりスポーツをする姿が良かったのだろう、そしていじめをすることのない子だった。

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