新婚時代

国際結婚

「結婚は永久就職よ!」とか結婚で退社することを「寿退社」などと言われた時代があった。私は結婚しても週3回、パートとして貿易業務の仕事を続けた。

「女の子はだめだな、お金をかけて育てても、結婚ですぐいなくなっちゃうからな」と上司から言われたものだ。

今思うとアホかと思う。

若い頃、私にとって結婚は、人生の中で1つのゴールと思っていた。

自分で一生懸命に働かなくても守ってくれる人がいると思うと心強かった。結婚したらその人と一生添え続けるんだ。それが当たり前だと思っていた。私は余暇には生花を続けさせてもらい、テニスにも週1回通った。お料理学校にも通ったのだ。辻学園だった。玉ねぎのみじん切りの合理的な切り方、大根の面落とし、お正月のおせち料理作りは楽しかった。色素のでるクチナシの実を入れて茹でた金時を網の輪の上に乗せてこすったり。それでも、沢山の生徒の中でわっさ~わっさ~、これで勉強になったのかな~なんて思いながら、結構楽しかった。

人からは、「箱入り奥様」なんて言われたりした。「なぬ?箱入り奥様か~」

何の苦労もなくおっとりして見えるのか~。毎日、お得意様の社長の息子と銀座で飲み歩きし午前様の夫を待つのはまだ22,3歳の若い私には淋しい限りだった。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です